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マスクニキビ対策を

青春のシンボル!?ニキビ

 ニキビは思春期以降、国内では実に90%以上の人が経験する「尋常性痤瘡(じんじょうせいざそう)」と言われる皮膚の慢性炎症性疾患です。疾患とは言え、だれしもできるし、生理現象といった認識で、医療機関にかかる方は10%に過ぎないようです。確かに、自身で罹患してもわざわざ皮膚科は受診せず、よくないとわかりつつも潰してしまい、自然治癒を待つのが常套(じょうとう)手段です。

 ただ、できると気になってしまうもの。また、ホルモンや皮脂分泌が盛んで罹患しやすい中高生では、いじめの要因にもなってしまいます。昨今では薬剤の開発やガイドラインにより治療は確立されつつあります。傷痕は軽度でも残ることがありますが、早期の治療により予防できるというデータもあるようで早めの医療機関受診を日本皮膚学会では呼びかけています。

マスクニキビ増殖中

 そもそもニキビは毛穴の角質が厚くなったり、皮脂が過剰に分泌されすぎたりして毛穴が塞がれ皮脂が詰まり、そこにアクネ菌が過剰に増殖して起こります。そして、新型コロナウイルスによる感染症対策ですっかり定着したマスク。このマスクによって、マスク内が蒸れ、アクネ菌が増殖しやすい環境に。マスクによる摩擦や乾燥の促進も悪化要因のようです。

マスクはTPOに合わせて

 様々な素材のマスクが出回るようになりましたが、ニキビや皮膚炎を思うと、ガーゼ(綿)やシルクといった布マスクを選びたいところです。ただ、10月2~31日、Web開催されていた第61回日本臨床ウイルス学会の中で、国立病院機構仙台医療センター臨床研究部ウイルス疾患研究室室長の西村秀一先生が、新型コロナウイルスは空気感染によって伝播される、と指摘。WHO(世界保健機関)でも換気が不十分な環境下では空気感染が起こりうる、としているため、電車や会議室内では機能性を優先し不織布マスクを使うなど、状況に合わせて使い分ける必要があるように思います。

遺伝的な素因も影響

 ニキビは90%以上の人がかかる皮膚疾患ですが、ニキビの重症化に関与する遺伝子(SELL、DDB)が特定され、弊社のGenesis 2.0 でも「ニキビ」という項目があり、これらの遺伝子も調べています。発症リスクが高くても必ず発症するものではありませんし、リスクが低くても発症する可能性がないと断定できるものではありません。発症リスクが高かった方は、より一層、予防に努めていただきたいです。

予防の方法は?

 治療ガイドラインでも1日2回の洗顔、痤瘡用基礎化粧品の使用は選択肢の一つとして推奨されています。食事はどうでしょう。チョコレートやジャンクフードは悪化因子に思えますが、ガイドラインでは現時点で特定の食事指導は推奨しない、としています。また、特定の食べ物を一律に制限することも推奨しない、と。ただ、暴飲暴食をしてよいわけではもちろんありません。炭水化物抜きダイエットや外食が多くなると簡単に脂質過多に陥ったり、朝食を抜くようなライフスタイルではホルモンバランスが崩れ、栄養バランスももちろん崩れてしまいます。このような食事が肌環境によくないことは、容易に推測できることでしょう。

毎度ありきたりの結論に陥ってしまいますが、バランスの良い食事と規則正しい食習慣、これに尽きるのです。バランスの良い食事はすでにご説明していますので、そちらもご確認いただき、できることから意識しましょう。

(管理栄養士 柳澤)

【参考文献】
※1 日本皮膚科学会 「尋常性痤瘡治療ガイドライン 2017」
   https://www.jstage.jst.go.jp/article/dermatol/127/6/127_1261/_pdf

※2 He L. et al. Two new susceptibility loci 1q24.2 and 11p11.2 confer risk to severe acne.

Nat Commun. 2014;5:2870. doi: 10.1038/ncomms3870.

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第1回バランスのよい食事とは
第2回 食事量の正解を測るには

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